2021年から世界の自動車メーカーが、環境性能に優れた自動車の生産に舵を切り、今後グローバルで業界に大きな波が起こると言われています。
2021年にも続々と新型モデルが発表されています。
世界的にブランド力が定着したBMWは各シリーズでハイブリッドモデル、EVモデルを生産しており、ブランド内の人気ランキングでは、中核モデルの3シリーズで、セダン人気が低いと言われる現在でも、セダンの人気が高いです。ガソリン及びクリーンディーゼルモデルはダウンサイジングされたエンジンにツインパワーターボを搭載し、ブレーキ回生エネルギーをバッテリーに蓄積しサポートする機能や、無駄な燃料消費を抑えることでパワーを維持し燃費性能を高めたマイルドハイブリッドが評価が高いです。
BMWグループに属するMini Cooperも2021年5月のマイナーチェンジが行われ、トランスミッションは6速ATから7速DCTに変更され、燃費が大幅に向上しており、日本での人気も高くなっています。改良された新型Mini Cooperは内装デザインの大幅刷新と特徴的な外観でヘッドライト、テールコンビネーションランプのLED化によりエコカーというイメージを高めました。
韓国メーカーのHyundaiはシンガポールを中心とする東南アジア市場でエコカーの市場占有率を高めています。シンガポールではタクシーの55%以上をエコカーとして投入しています。
日本が代表するToyotaは世界販売ダントツトップで環境性能車はフラッグシップモデルのプリウスをはじめ、小型モデルのアクアのハイブリッドモデルが継続して高い人気で、新型ヤリスのハイブリッドモデルがトヨタエコカー人気ランキングで断トツのトップです。新型ヤリスのパワーユニットは1.5Lダイナミックフォースエンジン+モーターのハイブリッドで、WLTCモードにおいて36.0km/Lと内燃機関を搭載した車両で世界最高レベルを実現しています。
同クラスのアクアがフレンドリーカーやファミリーカーというイメージに対して、ヤリスは最近人気のフェィスリフトデザインで精悍さを増し、若年層から主婦層まで幅広くファンを持つ評価の高い車です。
今後カーボンニュートラルにより脱ガソリンで、大きくEVや燃料電池にシフトして行くでしょうが、同時に充填インフラ整備の問題を抱えており、また、フル充填時間と一度で走行できる距離の問題を解消して行く研究開発が同時に行われており、2026年以降の期待感は出るも、当面の間はToyotaヤリスがエコカー人気ランキングでトップに君臨すると予想されます。