車市場の現状の最新情報については、自動車業界の規模の推移を見ることによって、大まかな現状や動向などを把握することができるでしょう。外国車市場としては、世界の自動車販売台数において減少傾向にあり、生産台数に関しても減少傾向にあります。自動車業界では中国が最大の市場となっていて、そのあとにアメリカ、欧州と続いています。世界最大の市場がとなっている中国では、販売台数も生産台数も減少傾向にあり、これにより世界の販売台数が押し下げられている結果となっています。
過去数年の動向を参考にしても、中国は世界の車市場を牽引していて、アメリカや欧州などは増加傾向にあります。アメリカや欧州は増加傾向にあるものの、その伸びは鈍いものとなっています。近年の動向としては、中国市場でも伸び悩む傾向があり、先進国の市場において、成熟期に突入しているとも言えます。
日本車市場においては、自動車販売台数、生産台数ともに、若干の伸びが見られます。ここ数年は販売台数、生産台数ともに数年横ばいで、特に新車の販売においては、頭打ちになっているのが鮮明です。1990年代と比べた場合には、その量は3分の2ほどに落ち込んでいるのがわかります。車種別に見てみると、好調なのは軽自動車です。モデル別販売ランキングを見ても、TOP5で軽自動車が独占していて、10車種のうちの7車種において軽自動車のランクインとなっています。軽自動車が売れる背景としては、室内空間が拡大していたり、スライドドアが採用されたことなど、機能面や安全面で充実してきている部分が挙げられます。近年では国民の所得が減少していても、車の価格が上昇していることも原因の一つに挙げられるでしょう。近年の自動車は安全性や環境性能が格段に向上していて、これまでの値段よりも20から30万円ほど高くなっています。高級車になればなるほど割高に感じるようになり、機能面や安全面での充実が見られる軽自動車に人気が集まるのは当たり前ともいえます。
現在の車市場では、100年に一度の大変革時代に突入しているとも言われています。車市場の未来を語る上で欠かせないものが電動化であり、車がネットに接続することで、現在の位置を把握したり、配送の効率化だったり、最適なルートの提案やトラブルが発生した際の通報など様々なことが可能となっているのです。車業界は、これまでとはまった異なる業界に生まれ変わるほどのインパクトがあるといえるでしょう。自動運転の車が一般公開されたように、他業種からの参入も増えてくることが予想されます。