高速道路無料化の社会実験が、2010年6月から始まりました。 特に週末や夏休み、その無料実施区間において、これまでより何倍もの車の交通量を記録した場所も少なくないようです。 車でレジャーに向かう際、やはり料金が無料というのはかなり大きいと思われます。 しかし、高速道路の無料化における影響は早くも出ています。 高速道路無料化には、メリットだけではなくてデメリットもあるのです。 まず、高速道路無料化のメリットは、物流コストを減らして物価を下げたり、地方経済を活性化させたりする効果があります。 普段、なかなか足を運ばなかった地方に、車で手軽に行けるようになると、レジャー施設や道の駅、飲食店などがにぎわい、かつての活気を取り戻すことも。 一方、デメリットはというと、車でその場所に行く人々が増えるということは、他の公共交通機関に影響を及ぼします。 フェリーや鉄道、長距離バスの利用者が減少するからです。 実際、無料化による現象はすでに出ており、以前の普通車の「上限1,000円」の際から廃業に追い込まれたり、国に支援を求めたりする動きも見られます。