電気自動車は価格は高いが維持費は安いと言われることが多いのですが、実際には様々な経費がかかる部分もあり、そのために必ずしも維持費が安いと言うことができない部分も少なくありません。充電をすることで走行できる自動車であるため、一般的なもののようにガソリン代がかかると言う事はなく、車種によっては家庭で充電をすることができるものもあるため、その費用が安いと言うイメージがありますが必ずしもそれだけではないと言うこともわかっています。

電気自動車は一般の自動車のように様々な項目を点検整備を行う必要があると言う事はなく、そのため低メンテナンスで維持をすることができるのが特徴です。その分様々なコストを削減することができると思われがちですが、日本の法律では一般の自動車と同じように車検を受けることが必要で、このコストは一般の車両よりも高額となるケースが多いので注意をすることが大切です。
購入時にかかる費用は車両本体の価格は一般の自動車に比べ割高となりますが、税金面で優遇されているため合計の費用が安くなることも多いものです。また毎年の税金も通常より安いので、この分での維持コストは割安と言うイメージになります。さらにガソリン代がかからないため、長距離を走行する場合でもバッテリーの容量が10分であれば追加充電をすることなく一定距離を走行することができるようになっており、その分のメリットも非常に大きなものとなっています。
しかしここで注意をしなければならないのは、充電にかかる費用です。走行中にバッテリーの残量が少なくなった場合は、充電センターなどで充電が必要で、この料金は決して無料ではありません。さらに故障が発生した場合には一般の自動車とは異なり、様々な部品を交換することになるため、その費用も高額となることが多いのが難点です。加えてバッテリーはある程度使用すると劣化してしまうため、これも定期的に交換を行わなければなりません。一般的にバッテリーは充放電を繰り返しているとその容量が少なくなってしまうため、電気自動車の場合には走行距離が短くなると言う致命的なダメージを受けることになります。この交換費用や修理にかかる費用は一般の場合に比べて非常に高額となると、何かあるとお金がかかると言うものになっています。そのため、エネルギー効率がよく税金面でも優遇されている電気自動車ですが、必ずしも維持コストが安いとは言えないものとなっているのがポイントです。