新型コロナウィルスの発生の影響は、仕事や日常生活だけでなく、プライベートの生活様式にも広がっています。感染拡大防止の外出自粛によって、飲食店や航空会社、宿泊施設にテーマパークなどの観光業界が特に大きな影響を受けました。緊急事態宣言が解除されたことで、外出や人の移動が活発になり始めましたが、新型コロナウィルス発生以前の水準には戻っていないです。その為、車市場にも少なくない影響が出ていますし、車の需要低下によって車両価格の変動も起こっています。
車両価格が下がったのは外出自粛も関係しますが、それよりもテレワークに移行する企業の増加が挙げられます。大手を中心に、インターネット経由のテレワークで業務に取り組んだり、コミュニケーションを図る企業が増加中です。テレワークが本格化するまでには時間が掛かりますが、大手企業の業務のテレワーク化だけでも、既に車市場に影を落とす価格帯の変動が現れています。特に影響が見られるのは中古車市場で、国内ではどの価格帯の車両も下落していますし、海外に輸出できないこともあって、3割も価格が落ちている車もあります。
このような影響は世界規模で発生しており、アメリカでも数週間の内に10%も価格が下落しました。車両の販売数は一時期半分以下に落ち込んだので、非常に危険な水準に入っていたといえるでしょう。工場の閉鎖と新車の需要低下も、自動車メーカーや車市場に打撃を与えていますし、新型コロナウィルスの長期化による今後の状況悪化も懸念されます。レンタカーやリースの需要も落ち込んだことから、車両販売だけに留まらない問題の大きさが窺えます。確かに、車産業にとっては大変な事態ですが、消費者はむしろ欲しかった車が安く買える好機です。新型コロナウィルスで生活様式が内向きになり、アウトドアよりもインドア市場が活発になっています。裏を返せばアウトドア関連の市場の商品は価格が安く、車もバイクも手頃な価格で手に入ることを意味します。
新型コロナウィルスは終息したわけではないので、外出時の行動はまだまだ注意が必要ですが、注意点を守って行動を心掛ければ外出自体は可能です。車種によって価格の下げ幅は違いますが、価格帯が異なっても全体的に右肩下がりの傾向なので、いずれの価格帯も狙い目だといえます。最大で3割安、つまり以前の3分の2の価格で買える車も出てきていますから、このチャンスを逃す手はないでしょう。予算が浮けば、その分を上のグレードに回したりオプションの購入にも使えるので、今なら車を選ぶ楽しみが大きいはずです。